導入事例
豊橋信用金庫様
豊橋信用金庫様
豊橋信用金庫様では、セキュリティを維持しながら業務を効率化するため、FAT端末からシンクライアント端末への切り替えを実施。仮想環境の端末管理を効率化するために導入されたのが「SKYDIV Desktop Client」です。導入後の効果について、システム部の大河原 俊伸 様と牧野 忠明 様にお話を伺いました。
当金庫がシンクライアント化を進めることになったのは、セキュリティの強化だけでなく、端末の管理工数削減の目的もありました。FAT端末は故障した際の復旧や代替機の手配に時間がかかるなど工数を要します。これを何とかしたいというのが最初のきっかけでした。また、業務ネットワークとインターネット回線を物理的に分離して安全に業務ができる環境で行っていたため、セキュリティを確保した上で業務効率も向上させたい狙いも。仮想デスクトップをシンクライアント端末から利用するための構築や管理のためのソリューションの選定にあたっては、先にシンクライアント化していた近隣の信用金庫の話を参考にしました。その際に感じたのが、海外メーカーのサポート対応の品質に対する不安です。そこで、当金庫が2019年から導入している「SKYSEA Client View」のサポートに満足していたこともあり、同じメーカーのサービスであれば安心できることや、海外製品と比較した価格メリットなどから「SKYDIV Desktop Client」の導入を決めました。
私たちシステム部は、主にマスターイメージの管理や、ユーザーへの仮想端末の割り当てなどに「SKYDIV Desktop Client」を活用しています。特に業務の効率化を実感するのは、異動が多く発生する新年度です。シンクライアントに切り替えたことで、場所を選ばず便利に端末を使えるようになりましたが、それぞれのデスクトップ環境をサーバーで仮想化しているため、管理には専門的な知識が必要です。しかし、「SKYDIV Desktop Client」の導入により、部署をユーザーに割り当てるなどの作業をわかりやすい日本語のUIで実行できます。そのため、仮想化に関する高度な知識の習得が不要です。また、連携機能により、Active Directoryで管理しているユーザーを簡単に追加できる点も便利だと感じています。
職員は「SKYDIV Desktop Client」にログインすれば、自分専用の仮想デスクトップ画面を利用できるため、これまでのFAT端末との違いを意識せず、違和感なくシンクライアント環境になじんでいます。
職員からPCが動かない、ハードディスクが壊れたなどの問い合わせを受けた際は、原因を調べたり、データの復旧を試みるなどの作業が突発で発生することは避けられません。もちろん、シンクライアント端末でもトラブルをゼロにすることはできませんが、データはサーバーに保存されているため、職員は代替機を受け取ればただちに業務に戻れます。また通常、代替機でサーバーに接続する場合、普段意識していない自分が使用しているIPアドレスを入力する必要があります。しかし、当金庫ではいつもと同じデスクトップ上の「SKYDIV Desktop Client」のアイコンをダブルクリックして自分のIDとパスワードを入力するだけです。代替機に関する職員への説明も特に不要で、シンクライアント端末へ切り替えた後、端末のトラブル発生時に私どもが作業にかける時間は、FAT端末の1/5くらいに削減されました。
当金庫のサイバーセキュリティ対策は、基本的に金融庁が公開している「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」に準拠して実施します。業務系ネットワークとインターネット系ネットワークの分離も、ガイドラインに記載されている基本的な対応事項です。物理的に分離することでセキュリティは強化されますが、業務効率の低下は避けられません。そのため、ネットワーク分離だけでなく、OSやアプリケーションを内蔵したFAT端末は自席以外では使用禁止など、厳しいルールを設けてきました。職員はある程度の不便さを許容してくれていますが、やはり業務の効率化も軽視できません。シンクライアント端末に切り替えたことで、自席に限定せず端末が利用できるようになり、利便性が格段に向上しました。
現状、シンクライアント端末への切り替えが完了しているのは、本部のみです。そのため、今後全店での切り替えが終わったタイミングで、あらためて当金庫のポリシーを見直し適用していく予定ですが、「SKYDIV Desktop Client」「SKYSEA Client View」どちらで設定することが私どもに合っているのか、SIer企業にも相談して検討していきます。
愛知県豊橋市